東京芸大やパリ国立高等音楽院で顔見知りだった先輩や後輩がすでに何人もこの賞を受賞していますが、今回の純明くん受賞の知らせは、喜びを通り越して心から感動しました。
純明くんとは芸大作曲科の同級生(といっても、純明くんの方が若干年上でしたが)。
その後私が結婚してパリに居を構えた後も、パリ国立高等音楽院の作曲科で研鑽を積んでいた純明くんとは、れじとんも交えてずっと付き合いが続いておりました。
大学生の頃からずっと、飲み会があればいつも「幹事役」。いつも全体の事を考えて行動し、その場が和やかになるようなひと言をさりげなくフォローする、そんな優しさを持った人でしたね。痛々しい程に謙虚な所があって、自慢話など一度も彼の口から聞いたことはありません。でも、当時からもの凄く博識で「自分の世界」を持ってる人だなあ、と思っていました。
何となくその風貌や独特のトーンが「内気な文学青年」いや、違った(笑)「明治時代の書生」を彷彿とさせる純明くん。今では母校の芸大やその他の学校で、先生としてもとても慕われているようですね。
今年の春にれじとんと来日した際、純明くんが忙しさの合間をぬって改築後間もない東京芸大の学内を案内してくれました。純明くん(というか、鈴木准教授、ですね(笑))のレッスン部屋まで見せてもらい、れじとんが大喜びであちこち写真を撮りまくっていました(笑)。
その後根津まで3人で散歩して、美味しい串揚げをごちそうになりながら積もる話に花咲かすうちに、最近作った作品の話題にもなりました。
この数日後に、純明くんが「レジスがフランスに帰る前に届くといいけど」と、わざわざ私達の滞在するホテルまで郵送してくれた自作のオーケストラスコア。
この作品が、今回の受賞作、だったわけだ!!!!
と、いうわけで今日再びこのスコアを読み返しております。。。
それにしても、、、
作曲家って過酷な職業ですよね。。。
創作するためには才能も多少は必要でしょうが、それ以上に生涯にわたって創作活動を継続してゆけるだけの強い精神力と忍耐強さを持っているかどうかが最終的なカギとなるのかなぁ〜、、なんて作曲家の旦那を見ながら思う今日この頃です。
「継続は力なり」って言ったのは、、、
あっ!ベートヴェンか(笑)
純明くんが着実に誠実に綴って来た作曲家人生が、これから益々熟成して花開く事、同級生として、友人として、心より応援しております。
おめでとう、純明くん!!!
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